スウェーデン議会、首相の不信任案可決 数週間の政治空白か
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【9月25日 AFP】(更新)スウェーデン議会は25日、今月9日の総選挙で議会第1党を維持した与党党首のステファン・ロベーン(Stefan Lofven)首相に対する不信任案の採決を行い、野党の中道右派と極右の賛成多数で可決した。
定数349のうち、不信任への賛成が204票、反対が142票だった。
総選挙では、左右いずれの勢力も過半数確保に至らなかった。ロベーン首相率いる左派勢力は144議席を獲得したものの、野党の中道右派4党でつくる保守連合(Alliance)の議席数をわずかに1議席上回っただけだった。
保守連合のウルフ・クリステルソン(Ulf Kristersson)代表は不信任案の採決を前に、「改革に取り掛かるため、幅広い政治的支持が得られる新政府がスウェーデンには必要だ」と述べた。
アンドリアス・ノルリアン(Andreas Norlen)議長が今後数日以内に、議席を持つ8党の党首らと会い、次期政権を発足させる最適任者を見極めるとみられている。
ノルリアン議長はクリステルソン氏に一任するというのが大方の予想だが、保守連合は議会で過半数に達しておらず、反移民を掲げる極右のスウェーデン民主党(SD)とのいかなる連携も否定してきている。
新政権発足には数週間かかる可能性があり、当面はロベーン氏が暫定首相にとどまる。(c)AFP