わいせつ行為で告発のカバノー氏、高校時代は「童貞だった」と主張
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【9月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領から最高裁判事に指名されたものの、2人の女性からわいせつ行為を告発されたブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏(53)は24日、FOXニュース(Fox News)のテレビインタビューで、これまで誰にも性的暴行を加えたことはないし、高校時代を含めて何年間も自身は童貞だったと語った。
告発を受けてカバノー氏の指名を撤回すべきだとの批判が巻き起こる中、カバノー氏とホワイトハウス(White House)は一致団結して、こうした批判への対決姿勢を見せている。
妻のアシュリーさんと共にテレビインタビューに臨んだカバノー氏は、「私は誰にも性的暴力を振るったことなどない。高校時代だけでなく、人生で一度もだ。女性に対しては常に尊厳と敬意を持って接してきた」と主張した。カバノー氏は27日に米議会上院で証言を行う予定で、そこでも同様の文言を用いると予想される。
さらにカバノー氏は、「高校生の時は性交渉どころか、それに近い行為に及んだことさえなかった。高校を卒業してからも何年も童貞だった。同期の女子生徒たちと私とは友人同士だった」と訴え、告発による印象からはおよそかけ離れた自身の人間像をアピールした。上院の公聴会でも、当時は童貞だったと主張するとみられる。
カバノー氏を告発した女性2人は同氏による性的被害を訴えているが、被害がレイプだったのか、それとも同意の上での性交渉だったのかは明らかになっていない。
女性2人はカバノー氏に性的暴力を受けたのは、それぞれ高校と大学のパーティーでだったと証言しているが、カバノー氏は、いずれのパーティーにも出席していないし、そうした集まりに参加したことは一度もないと疑惑を否定。さらに、自身の学生時代について「クラスで1番になることに集中していた。大学ではアメフトチームのキャプテンになろうと努力した。教会にも通っていた」と述べ、「私は逃げも隠れもしない」と付け加えた。
また、カバノー氏は最高裁判事の人事における「公正な手続き」を繰り返し求め、トランプ大統領から24日に「私はあなたの味方だ」と支持を表明する電話があったと明かした。(c)AFP/Olivia HAMPTON