リビア首都、子ども50万人「差し迫った危機」直面 ユニセフ
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【9月25日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は24日、武装勢力間の戦闘が続くリビアの首都トリポリで、直近の戦闘により子ども50万人が「差し迫った危機」に直面していると訴えた。
リビアでは今年8月に対立する民兵組織による戦闘が発生。同国保健省によると今月22日夜までに少なくとも115人が死亡、400人近くが負傷した。
ユニセフによると、トリポリ南部での激しい戦闘が停止した24日までの2日間で1200家族以上が避難を余儀なくされ、8月以降の戦闘により避難民の数は2万5000人を超えた。その半数は子どもだという。
ユニセフのヘルト・カッペラエレ(Geert Cappelaere)中東・北アフリカ地域事務所代表は、戦闘により子どもたちが大きな犠牲を払っており、また武装勢力に兵士として雇われる子どもも増えていると警鐘を鳴らした。
カッペラエレ代表は「子どもたちは学校に通うことができず、至急必要としているワクチンも接種できていない」と懸念を示した。(c)AFP