イチゴへの縫い針混入騒動、豪からニュージーランドに拡大
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【9月23日 AFP】オーストラリアで相次ぐイチゴなどの果実への縫い針混入騒動が、隣国ニュージーランドにまで拡大した。ニュージーランドのスーパーマーケット大手「カウントダウン(Countdown)」は23日、オーストラリア産イチゴのパックから縫い針が見つかったことを公表した。
縫い針が見つかったイチゴはオークランドの店舗で販売していた1パックだけだが、カウントダウンは同じブランドのイチゴを全店舗の陳列棚から撤去したという。
カウントダウンによると、国内全店舗で先週販売した豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州産のイチゴのうち、縫い針混入の報告があったのは1件のみ。
カウントダウンは23日、声明で「わが社は食の安全を非常に重視している」とし、数週間前からオーストラリアで発見が続いているイチゴへの縫い針混入を調べている当局と連絡を取っていることを明らかにした。
カウントダウンは、同チェーンの店舗で同じブランドのイチゴを購入していた場合、顧客の安心のために返品を受け付け、全額返金するとしている。
オーストラリアでは今月、クイーンズランド(Queensland)州を皮切りに、スーパーマーケットで販売されていたイチゴに縫い針やピンが混入していたとみられるケース100件以上が相次いで報告されている。多くはソーシャルメディア上でのいたずらや悪ふざけとみられるが、少なくとも未成年者2人がでっちあげのため警察に事情聴取された。
縫い針混入騒動をめぐりオーストラリア政府は先週、果実への異物混入の罪に対する量刑を最大で禁錮10年から15年に引き上げた。(c)AFP