【9月24日 東方新報】消費力の向上で、中国人の台所に食器洗浄機が普及し始めた。現在の普及率は3%に満たず、欧米の60%に比べれば、今後の成長余地が大きい。キッチン家電ブランドをはじめ、関連産業は続々と食器洗浄機を売り出し始めた。

 今年前半の食器洗浄機の販売額は、前年同期比38%拡大した。家電業界関係者の間でも、食器洗浄機の需要の底堅さが認識されている。

 中国家電協会の王雷(Wang Lei)副理事長は、「今年のキッチン家電市場の成長はやや鈍化したが、食器洗浄機は高成長が続いている」と述べた。

 1~7月の中国の食器洗浄機販売台数は前年同期比34.3%増の65万1000台、販売額は同37.3%増の28億5000万元(約470億円)だった。

 市場調査会社の奥維雲網(AVC)によると、2017年の食器洗浄機市場規模は前年比129.2%拡大。18年の市場規模は同45.1%増え、63億元(約10兆円)に達すると見込む。

 ボッシュ(BOSCH)の関連会社で家電を扱う博西家用電器(BSH)の王偉慶(Wang Weiqing)シニア副総裁は、「食器を機械で洗う方が、健康にプラスで時間も節約できるとの考えが消費者に広がっている」と述べた。

 また、1~7月に食器洗浄機を販売したのは73ブランドで、そのうち31ブランドが新規参入だった。

 中国家電網総編集の呂盛華(Lv Shenghua)氏は、「総合家電、キッチン家電、小型家電などの各メーカー、さらにインターネット企業も食器洗浄機市場に参入している。東芝(Toshiba)のような外資メーカーも、中国に商品を投入している」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News