「スター・ウォーズ」シリーズの公開ペース減速へ、米ディズニー
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【9月21日 AFP】熱狂的なファンの多い人気SF映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズだが、フォースに乱れが生じているようだ。米ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)のボブ・アイガー(Bob Iger)最高経営責任者(CEO)は、毎年シリーズ新作を劇場公開するのは間違いだったと認め、公開ペースを落とす考えを明らかにした。芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)が20日、伝えた。
アイガーCEOは、同誌とのインタビューで「私が公開のタイミングを決めた。でも振り返ってみると、その決断は間違っていたと思う。責任は私が取る。少し行き過ぎで、ペースが速すぎた」と述べた。その上で「公開ペースは少々落ちるだろうが、新作を制作しないということではない」と語っている。
ディズニーは、2012年にルーカスフィルム(Lucasfilm)を40億ドル(当時のレートで約3200億円)で買収。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(Star Wars: The Force Awakens)』を2015年に公開して以降、シリーズ新作を毎年公開すると約束していた。それこそが世界中のファンの期待に応える計画だと信じての判断だった。
それからディズニーは、1970年代後半に第1作が公開されたシリーズのメインエピソードとスピンオフ作品を交互に公開してきたが、どうやらここにきて、ファンの期待は検討材料の一部にすぎないことを学んだようだ。
今年公開されたスピンオフ作品『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(Solo: A Star Wars Story)』の全世界興行収入は、4億ドル(約450億円)にとどまった。たいていの映画なら非常に素晴らしい成績だが、「スターウォーズ」シリーズとしては振るわない結果だ。実際、わずか半年前の2017年末に公開された『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(Star Wars: The Last Jedi)』の全世界興行収入は13億ドル(約1460億円)を突破していた。
業界観測筋からは「スター・ウォーズ疲れ」を指摘する声が多く上がっている。
J・J・エイブラムス(J.J. Abrams)監督が手掛ける次回作『スター・ウォーズ エピソード9(原題、Star Wars: Episode IX)』は、2019年12月に公開される予定。(c)AFP/Susan STUMME