サハラ砂漠に壁を、トランプ氏提案にスペイン外相「どれほど広いか知っているか」
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【9月21日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がスペインのジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外相に対し、移民流入対策としてサハラ砂漠(Sahara Desert)に壁を建設するよう提案していたことが分かった。スペインメディアが報じたボレル氏の映像により明らかとなった。
映像によるとボレル氏は、オーストリア・ザルツブルク(Salzburg)で今週行われた欧州連合(EU)非公式首脳会議の昼食会の席で、最近トランプ氏から「サハラ砂漠に国境の壁を建設すればいいじゃないか」と提案されたと発言。
それに対しボレル氏は「でも、サハラ砂漠がどれほど広大か知っていますか?」とトランプ氏に返答したという。さらに「港の閉鎖も、トランプ大統領が最近私に提案したようなサハラ砂漠に壁を建設することも解決策にならない」と語ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
スペインに流入する移民の多くがまずサハラ砂漠を通ってモロッコに入国し、その後地中海を渡るという。
トランプ氏が対メキシコ国境沿いに建設を計画している壁は全長3200キロにわたり、費用は200億ドル(約2兆2500億円)に上るとの試算もある。
一方、サハラ砂漠は北アフリカに東は紅海から西は大西洋まで約5000キロにわたって広がっている。 (c)AFP