「007」最新作監督に日系のキャリー・フクナガ氏、米国人で初
このニュースをシェア
【9月20日 AFP】(更新)人気スパイ映画「007」シリーズ最新作の監督を、日系米国人のキャリー・ジョージ・フクナガ(Cary Joji Fukunaga)氏が務めることが分かった。プロデューサーらが20日、発表した。同シリーズで米国人監督がメガホンを取るのは、フクナガ氏が初めて。
本作の監督には当初、アカデミー賞(Academy Awards)受賞の英国人監督、ダニー・ボイル(Danny Boyle)氏の起用が発表されていたが、ボイル氏は先月、製作チームとの「創作上の意見の相違」を理由に突如降板。後任に抜てきされたフクナガ氏は、同作の監督候補としてはこれまで一切名前が挙がっていなかった。
プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン(Michael G. Wilson)氏とバーバラ・ブロッコリ(Barbara Broccoli)氏は、「キャリーと仕事ができることをうれしく思っている。多才で革新的なキャリーは、ジェームズ・ボンド(James Bond)の次なる冒険を描く監督として素晴らしい人選だ」と自信を示している。
日系の父とスウェーデン系の母を持ち、カリフォルニア育ちというフクナガ氏の代表作は、エミー賞(Emmy Award)を受賞したテレビドラマシリーズ「トゥルー・ディテクティブ(True Detective)」のシーズン1や、動画配信大手ネットフリックス(Netflix)が初製作した映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション(Beasts of No Nation)』。
これまで主演を務めてきたダニエル・クレイグ(Daniel Craig)は、この新作を最後にボンド役からの引退を表明している。以前から次のボンド候補の一人と目されている英国人俳優イドリス・エルバ(Idris Elba)は、フクナガ氏の『ビースト~』に出演している。
この最新作は、来年3月4日に英ロンドン近郊のパインウッド・スタジオ(Pinewood Studios)で撮影が開始され、2020年2月14日に世界各地で公開予定。(c)AFP/Joe JACKSON