【9月20日 AFP】フランスの警察当局は、パリ周辺で観光客に違法に販売されている土産品の取り締まりを行い、エッフェル塔(Eiffel Tower)のミニチュアサイズの置物20トン分を押収した。治安関係筋がAFPに明らかにした。中国人の卸売業者らが摘発された。

 安物の金属でできているこうした置物は、パリ市内にあるエッフェル塔やルーブル美術館(Louvre Museum)周辺で主にアフリカ系移民が販売しており、警察とのいたちごっこが続いている。

 警察はフランスの移民当局と協力し、エッフェル塔の置物を輸入してパリ市内の販売ネットワークに供給していたとみられる中国人の卸売業者3人の家宅捜索を実施。17~18日に、パリ一帯にある倉庫2か所と店舗3か所から置物20トン分が入った1000箱余りを押収した。大衆紙パリジャン(Le Parisien)の報道内容を治安関係筋がAFPに認めた。

 この摘発により、9人が身柄を拘束された。(c)AFP