【9月18日 AFP】南アフリカの憲法裁判所は18日、大麻の私的な場での個人使用は合法との判断を示した。

 ヨハネスブルクにある同裁判所では、判事の一人が「自らの消費のために、成人が私的な場で大麻を個人的に使用及び所持することは、今後犯罪とはみなされない」と述べると、傍聴席から歓声が上がった。今回の判断は、判事全員が一致したとされる。

 憲法裁はさらに議会に対し、今回の判断を反映させた法案を2年以内に策定するよう命じた。

 この判断は、公の場での大麻使用や、譲渡・売買を非犯罪化するものではないものの、個人的な使用および栽培は、成人であれば違法とはみなされないとしている。

 同国ではこれまで、大麻の所持・栽培・使用はたとえ少量であっても、原則として禁錮刑や罰金刑の対象となっていた。

 その一方、乾燥大麻や医療用マリフアナは、がんや緑内障、エイズといった重い病に伴う苦痛を緩和するものとして、一部地域で活用が進んでいる。

 また大麻の法律上の扱いは、世界各地で大きく異なっている。例えばポルトガルでは、所持及び使用が広く非犯罪化されているのに対し、サウジアラビアで使用すれば死刑に処される。(c)AFP/Michelle GUMEDE