ゾウの母子3頭、石油輸送列車と衝突死 スリランカ
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【9月18日 AFP】スリランカ東部で18日、妊娠中の母親ゾウと赤ちゃんゾウ2頭が、石油輸送列車と衝突して死んだ。警察が明らかにした。ゾウが死ぬ事例はここ1か月でこれが2件目だという。
コロンボから北東に180キロ離れたハバラナ(Habarana)近郊のジャングルで早朝、大きな群れに属していたこのゾウ3頭が、線路を横切っていた際に列車と衝突。
警察によると、列車は脱線し、複数のタンクから石油が流出した。地元住民が石油を回収しないよう、一帯を封鎖したという。
AFPの電話取材に応じた地元警官は「非常に危険な事故現場だった。流出する石油を集めようとする大勢の人々を追い返した」と話した。
この警官によれば、ゾウが生息する密林地帯を運行する際の標準規則を同列車の運転士が守っていたかどうか、鉄道当局が独自の調査を行っているという。
ジャングルでは運転士は通常徐行運転の上、線路内に入った野生動物を追い払うため、繰り返し警笛を鳴らすことになっている。(c)AFP