100体超の遺体のせたトレーラー、行く先々で悪臭に苦情 メキシコ
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【9月18日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州グアダラハラ(Guadalajara)で、身元不明の遺体100体以上をのせた冷凍トレーラーが行く先々で異臭がすると住民から苦情を受け、当局が駐車場所の確保に苦慮している。
この大型冷凍トレーラーは、メキシコ第2の都市グアダラハラの遺体安置所が飽和状態なため、市が安置所代わりに借りていたもので、当初は市郊外の貧困地区ドゥラスネラ(Duraznera)の倉庫に2週間ほど駐車していた。しかし、住民たちがひどい悪臭とたかるハエに苦情を申し立てたため、さらに距離の離れた貧困地区トラホムルコ(Tlajomulco)の空き駐車場にトレーラーを移動させた。だが、そこでも15日、住民が抗議の声を上げた。
近隣住民のホセ・ルイス・トバル(Jose Luis Tovar)さんは「ここにトレーラーを置くのはごめんだ。どこか別の場所に移動してもらわないと。この近所には子どもがたくさんいるんだ。悪臭がひどくて、みんな具合が悪くなってしまう」と訴えた。
苦情を受け、当局は再びトレーラーを移動させた。17日現在でトレーラーは市中心部にある検察の保管施設に駐車している。
ハリスコ州当局者らは、長期的な解決法を検討中だと述べているが、州の法医学捜査班は、墓地にトレーラー内の遺体を埋葬できる余地はないと途方に暮れている。(c)AFP