台風22号、フィリピンの死者74人に 中国・広東省では4人死亡
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【9月18日 AFP】フィリピン警察は18日、台風22号(アジア名:マンクット、Mangkhut)による死者が74人になったと発表した。大規模な土砂崩れの現場では現在も行方不明者の捜索が続けられており、死者は増える恐れがある。
台風が直撃し、15日に例年の1か月分の雨がわずか数時間のうちに降って山の斜面が崩落したフィリピン北部のルソン(Luzon)島山間部のイトゴン(Itogon)では40人がまだ土砂に埋まっている恐れがある。これらの人の多くは小規模な金の採掘業者だ。
今年最も勢力が強い台風となった台風22号はルソン島の農業地帯に豪雨と暴風による被害を与えた後、香港と中国本土南部にも暴風雨をもたらした。
台風22号が16日夜に上陸した中国南部の広東(Guangdong)省では倒木に当たって犠牲になった3人を含む4人が死亡し、300人以上が負傷した。中国のメディアが「風王」と呼んだ台風22号の上陸に先立ち、広東省当局は300万人以上を避難させ、漁船数万隻に帰港を命じていた。
風速60メートルを超える暴風に見舞われた香港では17日、倒木や切れた電線を片付ける大規模な清掃活動が行われている。当局が鉄道とバスの運行再開に向けた準備を進める中、学校は前日に続いて17日も休校となった。
香港の対岸に位置するマカオでは、台風の接近に伴い42か所すべてのカジノが一時休業するという初の措置が取られた。カジノは17日に営業を再開したものの、各地で洪水が発生したため救助当局は家屋や店舗に取り残された住民をボートやジェットスキーで救助するなどの対応に追われた。(c)AFP/Purple ROMERO with Laura MANNERING in Hong Kong