【9月18日 AFP】(更新、写真追加)韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領が18日午前、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との南北首脳会談に臨むため、空路で北朝鮮の平壌に到着した。空港では正恩氏の出迎えを受けた。

 韓国大統領の訪朝は、2000年の金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)大統領(当時)、2007年の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領(同)に続いて3人目。文氏は3日間の日程で平壌に滞在する。

 テレビ映像では、文氏が専用機のタラップを下りた後、両首脳が抱擁する様子が確認できる。文氏には夫人が同行し、正恩氏の李雪主(リ・ソルジュ、Ri Sol-Ju)夫人も空港に姿を見せた。

 文氏と正恩氏の会談は3回目となる。米国と北朝鮮の間で非核化交渉に向けた動きが行き詰まる中、文氏には米朝の橋渡し役が期待されている。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は今回の南北首脳会談について、「新たな歴史をつくりつつある北南関係の発展を一段と加速する上で重要な契機になる」と伝えている。

 文氏は5月に正恩氏と2回目の南北首脳会談を行い、翌月の正恩氏とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との歴史的な米朝首脳会談の開催で仲介役を担った。

 文氏の両親は北朝鮮出身で、1950~53年の朝鮮戦争(Korean War)中に南側に逃れている。(c)AFP