【9月18日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が、昨年6月にロンドンで起きた高層住宅「グレンフェル・タワー(Grenfell Tower)」火災の被災者支援のため制作に協力した料理本が20日に発売されることになった。メーガン妃が単独で関わった慈善事業はこれが初めて。

Together: Our Community Cookbook(共に――わたしたちのコミュニティーの料理本)」と題されたこのレシピ集は、多くの犠牲者が出た大火に見舞われた女性たちが制作したもの。メーガン妃は同書に前書きを寄せた。

 2017年6月にロンドン西部の24階建て高層住宅で発生した火災では、71人が死亡。今なお多くの人が、仮設住宅での生活を余儀なくされている。被災した女性たちは、近くのイスラム教徒向け文化施設の調理室を使って家族のための食事を作ってきた。

 メーガン妃はこの調理室を何度か訪れて、料理本の出版に向けた作業を手伝った。また、この取り組みを録画した映像でナレーターを務めた。

 メーガン妃は前書きで「このコミュニティー・キッチンとはすぐにつながりを感じた。そこは女性たちが共に笑い、悲しみ、泣き、そして料理する場所」だとし、また、この慈善事業の収益により「キッチンがますます活気ある場所となり、コミュニティーがそのグローバルな精神を持ち続けることが可能となる」と説明している。

 この本には、欧州、中東、北アフリカ、東地中海地域からの50以上のレシピが収められている。メーガン妃は20日、ケンジントン宮殿(Kensington Palace)で開かれる同料理本の出版記念行事も主催。ヘンリー王子も出席する。(c)AFP