【9月17日 AFP】北朝鮮の首都平壌で18日から始まる南北首脳会談において、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は朝鮮半島の非核化を議題の中心に据える構えだ。韓国大統領府(青瓦台、Blue House)の任鍾晳(イム・ジョンソク、Im Jong-seok)秘書室長が17日、明らかにした。

 文氏は北朝鮮を訪問する史上3人目の韓国大統領として18日に平壌入りし、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と今年3度目となる会談を行う。

 南北間の緊張は雪解けムードにあるものの、ここへ来て非核化へ向けた米朝間の協議は行き詰っている。任秘書室長は報道陣に対し、「北朝鮮に対し非核化の進展を促すとともに、新たな和平関係の確立を目指す誠実な協議を復活させ、米国からも互恵的な措置を引き出したい」と述べた。

 文大統領は今年すでに2度にわたって金委員長と会談し、シンガポールでの史上初の米朝首脳会談を実現させる仲介役となった。この首脳会談で金氏は「朝鮮半島の」非核化に意欲を示した。

 任秘書室長は「多くの会談や電話協議を通じ、米国が何を考えているかという点において文大統領は金委員長よりずっと理解している」と述べ、文氏が再び仲介役として米朝間に生じている溝を埋めようとしているとの見解を示した。(c)AFP