スリランカ大統領、「数時間」電話に出なかった駐オーストリア大使を召還
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【9月16日 AFP】スリランカのマイトリパラ・シリセナ(Maithripala Sirisena)大統領が、長時間電話に出なかったとして同国の駐オーストリア大使を大使館職員5人とともに本国に召還した。複数の当局者が15日、明らかにした。
当局筋によると、シリセナ大統領は先週、オーストリアの首都ウィーン(Vienna)にあるスリランカ大使館に何度も電話をかけたものの、プリヤニー・ウィジェセカラ(Priyanee Wijesekera)大使が「数時間」電話に出なかった。ウィジェセカラ氏はこの後、オーストリア大使を解任されたという。
ただ同筋は、シリセナ大統領が駐オーストリア大使館に緊急連絡を取らなければならなかった理由や、なぜ外務省を通じて連絡を試みなかったのかは明らかにしなかった。
外務省はウィジェセカラ氏の召還を認めた一方、理由については具体的な言及を避けた。
シリセナ大統領をめぐっては今週、訪問先のネパールからの帰途、搭乗したスリランカ航空(Sri Lankan Airlines)機で提供されたカシューナッツが「イヌすら食べない」ほど不適当として同大統領が激怒。
今月10日にはこの件について、「(ネパールの首都)カトマンズ(Kathmandu)から戻る際、スリランカ航空でカシューナッツが提供されたが、あまりにひどくてイヌすら食べないだろう」と発言していた。
航空会社の広報担当者は、ビジネスクラスでのみ提供されていたカシューナッツの在庫を処分し、仕入れ先を変更する措置を取ったことを明かした。(c)AFP