【9月15日 AFP】タイの首都バンコク南方に位置するサムットプラーカーン(Samut Prakhan)県で14日、若い雄のゾウが感電死した。警察が15日、明らかにした。

 英語で「ラッキー」という意味の名前を持つ10歳のゾウは、2人のゾウ使いに同県の町周辺へと連れ出され、餌をもらう「芸」に従事していた。

 警察によると、ラッキーは排水溝に転落し、レストランの電光看板と接触。現場に駆け付けた地元の慈善団体の救助スタッフらが、転落後3時間にわたってCPR(心肺蘇生法)を試みた。

 だが取材に応じた警察官は「(14日)午後8時30分、ゾウが排水溝に落ちたとの通報を受けた。感電死したとみられる」と明かした。

 この警察官によると、ゾウ使いの2人は違法にゾウを移動させた罪、および動物虐待の罪で訴追された。

 ラッキーはゾウの祭りで名高いスリン(Surin)県から同地を訪れていた。

 ゾウ使いらの多くは生計のため、通常禁止されているにもかかわらず、ゾウを都市へと連れ出しているという。(c)AFP