【9月16日 AFP】ボクシング、2団体統一ミドル級タイトルマッチは15日、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われ、「カネロ」ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)がゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)から2-0の判定勝ちを収め、王座を奪取した。

 物議を醸す引き分けに終わった1年前の対戦と同様、またしても消耗戦となったライバル同士の対決は、ジャッジ1人が114-114の同点としたものの、残り2人が115-113でアルバレスを支持し、技術とタフさを見せたアルバレスに軍配が上がった。28歳のアルバレスは、これで戦績を50勝1敗2分けとしている。

 メキシコの独立記念日を翌日に控えたこの日、愛国心あふれるファンからの大声援を受け続けたアルバレスは「自分は偉大なファイターで、今夜はそれを証明できた」とコメントし、「ファンが望むならもう1回やろう。素晴らしいファイトができて満足している。明らかにこちらの勝利だ」と続けた。

 一方、36歳のゴロフキンはプロ初黒星を喫し、21試合連続防衛のミドル級新記録を樹立することはできなかった。戦績はこれで38勝1敗1分け。試合後すぐにリングから引き上げ、切った右目の上を8針縫ったゴロフキンは、その後勝てた感触はあったと話し、3回目の対戦の可能性をにおわせた。

 ゴロフキンは「今夜誰が勝ったかについて口にするつもりはない。ジャッジによれば、勝利したのはカネロということだから。ファンにとっては非常に良いファイトで、とてもエキサイティングだったんじゃないだろうか。自分としては、彼を上回るファイトをしたように思った」と話し、3戦目については「条件が合えば、イエスだ」と答えた。(c)AFP/Rob Woollard