「人肉食は低カロリー」などの研究にイグ・ノーベル賞
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【9月14日 AFP】ノーベル賞(Nobel Prize)のパロディー版で、まず人々を笑わせ、それから考えさせるような研究や業績に贈られる第28回「イグ・ノーベル賞(Ig Nobel Prizes)」の授賞式が13日、米マサチューセッツ州の米ハーバード大学(Harvard University)で開催され、世界中から集まった受賞者たちに実際のノーベル賞受賞者らから賞が授与された。
受賞者らには賞金10兆ジンバブエドル(ジンバブエドルがまだ発行されていた2009年のレートで約8ドル<約890円>相当)と60秒間の受賞スピーチ権が与えられる。ただし賞金は偽札で、スピーチは8歳の少女に「やめてください。つまらないです」と言われたらそこで終了だ。
ユーモア科学誌「Annals of Improbable Research(風変わりな研究の年報)」が主催するイグ・ノーベル賞では、世界で最も名誉ある賞とされる本物のノーベル賞同様、10の分野の研究を表彰する。
主催者のプレスリリースによると、今年の医学賞は、2016年10月にジェットコースターに乗って腎臓結石を早く排出することができるかどうかについての研究を発表した米国人研究者2人に贈られた。
栄養学賞は、人肉は他のほとんどの肉よりも著しく低カロリーであることを突き止めた英国とタンザニア、ジンバブエの研究チームに贈られた。
人類学賞は、人間がチンパンジーのものまねをするのと同じくらいの頻度で、チンパンジーが人間のものまねをしていることを明らかにした欧州7か国とインドネシアの研究チームに贈られた。
生物学賞は、ワインの専門家はグラス1杯のワインに1匹のハエが入っていることがにおいで分かることを示したコロンビア、ドイツ、フランス、スウェーデン、スイスの共同研究に贈られた。
平和賞は、車の運転中に叫んだり悪態をついたりすることの頻度や誘因、効果についての研究に贈られた。(c)AFP