ハリケーン「フローレンス」、勢力維持し米東海岸に進行 壊滅的被害の恐れ
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【9月13日 AFP】米南東部に向けて進行中のハリケーン「フローレンス(Florence)」は12日、やや衰えたものの依然強い勢力を保ったままノースカロライナ、サウスカロライナ両州へと向かっており、東海岸に壊滅的な被害をもたらす恐れが出てきた。
フローレンスによる豪雨の予報を受け、東海岸の4州に続きジョージア州でも非常事態宣言が出された。
フローレンスが大西洋上を進む中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領や州および地元当局は、時間に余裕を持って避難するよう東海岸付近の住民に呼び掛けている。
フロリダ州マイアミの国立ハリケーンセンター(NHC)によると、フローレンスは勢力を5段階中2番目に強い「カテゴリー4」から3番目の「カテゴリー3」に弱めたものの、最大風速は54メートルと依然強さを保っている。
また、フローレンスは今後24時間でゆっくりと勢力を弱めるとみられるものの、非常に危険な大型ハリケーンのまま13日遅くから14日にかけて東海岸に接近する見込みだという。
こうした予報を受け、最大170万人が避難勧告または避難指示の対象となっており、12日には海岸沿いの住民らが懸命に家屋や店舗の窓などに板を打ち付けたり、避難を開始したりする姿が見られた。
首都ワシントンもフローレンスの影響で大規模な洪水に見舞われる恐れがあり、国立公園ナショナル・モール(National Mall)の堤防システムが初めて使われる可能性もあるという。(c)AFP/ Sébastien DUVAL, Leila Macor