【9月12日 AFP】約3000人が犠牲になった2001年の米同時多発攻撃の発生から17年を迎えた11日、航空機の衝突で世界貿易センタービル(World Trade Center)が崩壊したニューヨークなど全米各地で追悼式が行われた。

 ハイジャックされた航空機が墜落したペンシルベニア州シャンクスビル(Shanksville)で追悼式に出席したドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、ハイジャック犯らと戦った「英雄たち」をたたえた。

 灰色の空の下トランプ氏は、首都ワシントンに向けて針路を変えたユナイテッド航空(United Airlines)93便の機内でハイジャック犯4人に立ち向かった約40人の乗員乗客に言及し、「勇気ある行動でわが国に対する敵の攻撃の流れを変えた愛国者たちは、米国の不朽の英雄たちの列に加わった」と述べた。

 さらに「最高司令官として、私は米国をテロリストたちの攻撃から守るためにできることは全てする」と述べるとともに、「過激なイスラムのテロリズムの脅威に敢然と立ち向かい」犠牲になったおよそ7000人の米兵らを追悼した。

 この少し前にはニューヨークで、ハイジャックされた航空機2機が世界貿易センタービルに突入した午前8時46分(日本時間午後9時46分)に1分間の黙とうが行われた。追悼式には、アンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)ニューヨーク州知事、ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)米国連大使、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)ニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長、ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)元ニューヨーク市長らが参列した。

 2996人が死亡し、6000人以上が負傷した2011年9月11日の米同時多発攻撃は、米国史上最悪の攻撃事件となった。(c)AFP/Jerome CARTILLIER