厳重警備の刑務所を武装集団が襲撃、受刑者92人脱獄 ブラジル
このニュースをシェア
【9月11日 AFP】ブラジル北東部パライバ(Paraiba)州で10日未明、凶悪犯が収監され最高度の警備態勢が敷かれている刑務所を武装集団が襲撃し、銃撃戦で警察官1人が死亡、受刑者92人が脱獄した。
襲撃されたのは同州の首都ジョアン・ペッソア(Joao Pessoa)にあるロメウ・ゴンサウベス・アブランテス(Romeu Goncalves Abrantes)刑務所。当局によれば4台の車で乗り付けた約20人の男が刑務所の見張り塔に向かって発砲し、爆発物を使って正門を破壊した。
同州の矯正当局は「重武装した男たちは警察官や刑務官との銃撃戦の後、正門を破壊した」と明らかにした。警察官1人が撃たれ、その後病院で死亡した。その他の死傷者は報告されていない。
この刑務所には680人が収監されていた。事件を受けて治安部隊が市内を封鎖し、念のため学校や病院も閉鎖された。当局によると脱獄者の捜索に1000人以上の警察官が動員され、昼までに脱獄した92人のうち41人が捕らえられた。
同州の矯正当局のトップ、セルジオ・フォンセカ・デソウザ(Sergio Fonseca de Souza)長官によれば、今回の犯行の目的は、爆破物を使った襲撃事件で1年前に逮捕されていた3人の容疑者を脱獄させることだったという。(c)AFP/Paula RAMON