大坂なおみは「世界1位になれる」、日本人初の偉業へ伊達氏が太鼓判
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【9月10日 AFP】元女子テニスの伊達公子(Kimiko Date)氏が、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で歴史的な優勝を飾った大坂なおみ(Naomi Osaka)について、日本人選手として初の世界ランキング1位に到達できるとの見解を示した。
8日に行われた女子シングルス決勝では、敗れたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が試合中に激高したことで、大坂の栄光の瞬間に水を差されてしまったが、伊達氏は幼い頃からのアイドルを6-2、6-4で破った20歳の新鋭は、今後も複数回にわたりチャンピオンになれるだけの技術と素質を持っていることを証明したと述べている。
AFPの取材に応じた伊達氏は「彼女にとっては初めての四大大会(グランドスラム)決勝で、あのようなプレーができたというのはただただ信じられない」「コートに入った瞬間から最後のポイントまで、あそこまで冷静を保つのは簡単なことではない」と語った。
「この2週間のような形で成長を続け、モチベーションを維持すれば、日本人初の世界ナンバーワンになれる」
また、最新世界ランキングで19位から7位に上昇した大坂について伊達氏は、全仏オープンテニス(French Open)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で優勝を果たすなど世界2位まで上り詰め、2014年に現役を退いた中国の李娜(Na Li、リー・ナ)氏になぞらえ、「大坂は持ち味のパワーで、女子テニス界のパワーテニスに立ち向かっている。一アジア人選手、そして一日本人選手として」と話した。
さらに、自身は1996年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で準決勝に進出している伊達氏は「今までは、あのような(セレーナのような)パワーに対抗できる力を持っていたのは李娜だけだった。でも、セレーナが大坂のパワーを怖がっていたのは見て取れたと思う」と続けた。
「それに、まだ彼女は成長中の段階。これからトップ選手は警戒してくるだろうし、彼女も挑戦者から勝たなくてはならない立場にいかなくてはいけなくなる」。今後は来週から東京で行われる東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2018)に出場し、突如としてつかんだ栄冠にどう対応していくかが問われる。(c)AFP/Alastair HIMMER