カンボジア、最大野党の党首保釈 反逆罪で昨年収監
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【9月10日 AFP】カンボジアで国家反逆罪に問われて昨年収監された最大野党カンボジア救国党(CNRP)のケム・ソカ(Kem Sokha)党首が10日午前、保釈された。ケム・ソカ氏の弁護士が明らかにした。フン・セン(Hun Sen)首相は、野党不在の7月の下院選挙で与党カンボジア人民党(CPP)が圧勝して以来、政敵に対する締め付けを弱めている。
裁判所の関係者は匿名を条件に、ケム・ソカ氏は保釈されたと述べたが、同氏の弁護士はその条件について確認していない。
ケム・ソカ氏は、フン・セン首相が総選挙を前に政敵に対する取り締まりを強化していた昨年9月3日、国家反逆容疑で逮捕され、その後国家反逆罪で訴追された。
ケム・ソカ氏の逮捕・訴追は政治的動機によるものと広く見なされ、逮捕から2か月後にはフン・セン氏の勢力に唯一対抗できる勢力だった最大野党のCNRP%%が最高裁の命令によって解散させられた。
その結果、7月の総選挙では与党が125議席全てを獲得し圧勝。カンボジアは1党支配となり、33年にわたり権力を握ってきたフン・セン氏の在職期間がさらに伸びることになった。(c)AFP