【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の男子シングルス準決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ、決勝進出を逃した錦織圭(Kei Nishikori)が、8日にセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)との女子シングルス決勝に臨む大坂なおみ(Naomi Osaka)にエールを送っている。錦織は「絶対にチャンスがあると思うし、なおみちゃんならセレーナについていけるはず」と話している。

 大坂と錦織は今大会で、日本の選手としては史上初めて男女そろって四大大会(グランドスラム)のベスト4に入るという快挙を達成している。

 そして大坂は、前回準優勝のマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)にストレートで勝利して日本女子初のグランドスラム決勝進出を決め、同優勝23回のセレーナに挑むことになった。しかし錦織は7日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)王者のジョコビッチに3-6、4-6、2-6で敗れ、2014年大会に続く決勝には届かなかった。

 それでも、アジアの男子選手として初めてグランドスラム決勝を戦った経験を持つ錦織は、大坂の準決勝を観戦してアドバイスはあるかという質問に対して「彼女なら大丈夫だと思う」と答えている。

「ここまで信じられないテニスをしている。もちろん決勝と準決勝は別物だけど、楽しんでほしいし、高いレベルのテニスを見せてほしい」

 一方で錦織は、昨年はけがで欠場した全米で4強入りしたことには満足していると明かした。

 ニューヨークで2週間を過ごし「とても良かった」と語った錦織は、「きょうは違ったかもしれないけど、ここ数試合はすごく良いテニスができて、力のある選手を倒した」と続けた。

「また準決に来られて本当に満足している。また決勝でやれればさらに良かったけれど、それはまた次の機会で」

「ここ数試合で疲れがたまっていた。全力を出そうとしたが、ノバクのプレーは安定していた」

「ノバクじゃなければチャンスはあったかもしれない。サーブ、リターン、ストロークで積極的にプレーしていた。戦うだけのエネルギーがなかった」 (c)AFP