米カリフォルニア州でまた山火事、心身ともに消耗する消防隊員たち
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【9月7日 AFP】米カリフォルニア州のシャスタトリニティ国有林(Shasta Trinity National Forest)で山火事が発生し、消火活動が難航している。「デルタ火災(Delta Fire)」と命名された山火事は、レディング(Redding)北方のラモワーヌ(Lamoine)地区やポラードフラット(Pollard Flat)地区で延焼を続け、民家が焼失するなどの被害が出ている。
米国ではこの夏、山火事が相次いでいる。特に被害が深刻なカリフォルニア州では今年、5人の消防士が消火活動中に命を落とした。公式統計によると、全米では今年になって出動中に死亡した消防士は64人に上る。
消防士の心的外傷後ストレス障害(PTSD)も深刻だ。支援団体によれば、今年は既に45人の消防隊員が自殺した。
ロサンゼルスから南に40キロ離れたヨーバリンダ(Yorba Linda)の消防署長トニー・ボンマリート(Tony Bommarito)さんによると、消防隊員は12時間から長いときは36時間も連続で火災の最前線で活動しなければならない。消火活動中に死んだり仲間を失ったりする可能性を皆知っているため、肉体的に消耗するだけでなく、精神的にも消耗が激しいという。(c)AFP