【9月7日 AFP】サッカーメキシコリーグ2部のドラドス・シナロア(Dorados de Sinaloa)は6日、新監督にディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏を招聘(しょうへい)すると発表した。

 マラドーナ氏はアルゼンチン代表や世界中のクラブチームを率いた経験を持ち、今年7月にはベラルーシ・プレミアリーグに在籍するディナモ・ブレスト(Dinamo Brest)の会長に就任するなど、多才なキャリアを過ごしている。

 フランシスコ・ラミレス・ガメス(Francisco Ramirez Gamez)前監督が退任したドラドスは、マラドーナ氏を説き伏せて契約にこぎつけた。

 ドラドスは「ディエゴ・マラドーナ氏の新監督就任が発表できてうれしく思う」とアナウンス。

「多くの人から史上最高のサッカー選手というと評価を受けているディエゴは、ガッツと闘志でチームをけん引しほぼ不可能と思われていた成功をもたらした選手時代のキャリアで知られている」

 ドラドスのホルヘアルベルト・アンク・インスンサ(Jorgealberto Hank Inzunza)オーナーは、国内のスポーツ専門チャンネルESPNに対し、57歳になるマラドーナ氏に今シーズンの残りと来季のすべてを任せたい意向であると明かした。

「マラドーナ氏との会話で、彼はこのチームの監督になることを非常に楽しみにしていた。正直に言えば、彼を説得するのは思っていた以上に簡単だった」

 ドラドスは現在、15チームで構成される同リーグで13位につけている。

 メキシコの太平洋(Pacific Ocean)沿岸に位置するシナロア(Sinaloa)州には有名なビーチリゾートがいくつもある一方、服役中のホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)受刑者が設立したエル・チャポ(El Chapo)という麻薬カルテルも存在する。

 マラドーナ氏自身には麻薬の使用経験がある。現役時代にはドーピング違反によって出場停止処分を二度言い渡されており、薬物中毒やアルコール中毒、肥満といった問題を抱えていることを明かしていた。(c)AFP