【9月7日 AFP】(更新)米オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)で6日、銃を持った男が市中心部の商業地区にある銀行の建物で発砲し、3人に致命傷を負わせた後、警官に射殺された。警察当局が明らかにした。

 事件は午前9時(日本時間午後10時)すぎ、フィフスサード銀行(Fifth Third Bank)の30階建てビルのロビーと搬入口で発生した。

 市警察のエリオット・アイザック(Eliot Isaac)署長は記者会見で、「1人が搬入区画に入り、発砲を始めた」と説明。容疑者はその後、ロビーに移動し、警察との銃撃戦の末に殺害されたとした。

 また同署長は「少なくとも警官3、4人が容疑者と交戦した」と明らかにした。事件では5人が負傷し、うち3人がその後死亡。残る2人は病院で治療を受けている。

 警察当局によると、男はオマル・ペレス(Omar Perez)容疑者(29)で、銀行と何らかの関係があったかは今のところ明らかになっていない。

 アイザック署長は会見で、捜査は初期段階だともしつつも、ペレス容疑者が精神に問題を抱えていた可能性があると述べた。警察によれば、ペレス容疑者はビルのロビーに侵入した際、200発近い弾丸と合法的に購入した半自動式拳銃を持っていたとみられる。

 ジョン・クランリー(John Cranley)シンシナティ市長は、容疑者は「罪のない被害者を無差別に銃撃していたようだ」としたほか、「警察は文字通り数秒で現場に到着した」と述べた。

 事件を目撃者した建設作業員は地元テレビ局WLWTに対し、警察が着くまでに少なくとも6発の銃声を聞いたと語った。(c)AFP