南シナ海を英軍艦が航行、中国が「強い不満」表明
このニュースをシェア
【9月6日 AFP】中国は6日、同国が領有権を主張する南シナ海(South China Sea)の西沙諸島(パラセル諸島、Paracel Islands)周辺に、英国が海軍艦を派遣したとして猛抗議した。中国は他国も領有権を主張している同紛争海域に、軍事施設を建設している。
米国とその同盟諸国は近年、「航行の自由作戦(Freedom of Navigation Operations)」の名の下、南シナ海に戦闘機や軍艦を派遣。この作戦には、国際法で認められている同域での航行権を中国政府に示す狙いがある。
中国外務省は、英海軍の揚陸艦「アルビオン(HMS Albion)」が先月31日に同海域に入り、西沙諸島周辺を航行したと発表。
外務省報道官はAFPに対し、同艦が「中国政府の許可なしに中国の西沙諸島の領海に侵入した」ことを受け、「強い不満」を表明の上抗議したと明かした。
さらに「中英関係全般および同域の平和と安定を損なわないよう、このような挑発行為の即時中止を英政府に強く求める」と述べた。
米政府関係者らによれば、中国は南シナ海の人工島などを軍事拠点化し、同海全域に対艦ミサイルや地対空ミサイル、電波妨害装置などを設置しているという。(c)AFP