【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は5日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第20シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)がレシヤ・ツレンコ(Lesia Tsurenko、ウクライナ)に6-1、6-1で勝利し、内心は「ひどく興奮している」と明かした。

 日本人女子選手が四大大会(グランドスラム)の準決勝に進出するのは、22年ぶり。1996年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で伊達公子(Kimiko Date)氏が準決勝に進んだとき、まだ生まれもていなかった現在20歳の大坂だが、グランドスラムでの初の決勝進出にあと一勝と迫っている。

 8日に行われる決勝戦に進むには、第30シードのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro、スペイン)を6-4、6-3で下した第14シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)を破らなければならない。

 大坂は試合後のコート上で行われたインタビューで「私にとって非常に大きな意味がある」と話し、自身が育った米国のファンをさらに惹きつけた。

 大坂は自身の勝利を冷静かつ平然と祝い、その様子は大粒の涙を流したアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)との4回戦のときとは異なっていた。

「前の試合ではたくさん泣いたから、いろんな人からからかわれた。だから今回はすぐにネットの方へ向かった」

「内心ひどく興奮していて体中が震えている。けれど、全体的にみて一番の満足はラケットを折らなかったこと」

 日本人の母親とハイチ人の父親を持つ大坂は、今大会の話題にもなっているニューヨークの厳しい暑さの中でも試合を楽しんだとコメントした。

「暑いとは本当に思わない。ごめんなさい。私はフロリダの暑さに慣れているから」「汗をかくのは好き」

 大坂は世界ランキング36位のツレンコをわずか57分で下し、ミスの連発によりツレンコの挑戦は弱々しく終わった。

 今大会の2回戦で、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2018)女王で世界ランキング2位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を下した29歳のツレンコは、この試合で31本のアンフォーストエラーを記録し、リターンゲームでは7ポイントしか奪うことができなかった。(c)AFP/Dave JAMES