トランプ氏、シリア政権のイドリブ攻撃に警告 「人類の悲劇」
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【9月4日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、ツイッター(Twitter)への投稿で、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が反体制派の最後の拠点である北西部イドリブ(Idlib)県を攻撃すれば「人類の悲劇」を生み出しかねないと述べ、ロシアとイランの支援を受けてイドリブを攻撃しないよう同政権に警告した。
トランプ氏は「シリアのアサド大統領はイドリブ県に無謀な攻撃を加えてはならない。人類の悲劇になる恐れがあるこの攻撃に加われば、ロシアとイランは重大な人道上の誤りを犯すことになる」とけん制。「(攻撃すれば)何十万人もの人が殺されるだろう。それは起こってはならない!」と続けた。
イドリブに対しては政権軍が近く攻撃を始めるとの観測が強まっている。国連(UN)や援助団体は、イドリブに対する総攻撃が行われれば7年に及ぶシリア内戦でも例のない規模の人道危機が生じると警鐘を鳴らしている。
アサド政権軍はイドリブ県の周囲に集結。イドリブ県にはさまざまな反体制派や武装した過激派の支配下にあり、その多くは主要国によって「テロリスト」に指定されている。
ロシアとイランは、イドリブの過激派集団は掃討する必要があると主張しており、攻撃が行われる場合には政権軍を支援するとみられている。(c)AFP