ナダルが通算8度目の全米OP8強入り、次戦の相手は強敵ティエム
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【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は2日、男子シングルス4回戦が行われ、連覇を目指す大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-3、6-7(6-8)、6-4でジョージアのニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili)に競り勝ち、自身8回目のベスト8入りを決めた。
世界ランク1位で2010年、2013年、そして2017年に全米を制しているナダルは、ジョージア勢では初の全米オープン4回戦進出を果たしたバシラシビリとの試合を振り返り「大きな勝利だ」、「本当に手ごわい相手で、打球の強さがすさまじかった。こちらが優勢にプレーしていると思っていると、いつも強い球を打ち込んできた」とコメントした。
しかしながら、世界37位のバシラシビリはアンフォーストエラーがナダルの3倍に相当する59本に上り、56本を記録したウイナーが帳消しになった。
一方、ナダルは簡単にセットカウント2-0のリードを奪い、先月31日のカレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)戦で第1セットを先取されて次のセットもブレークを許してしまったトラウマを完全に拭い去ったかに見えた。
ところが、バシラシビリは第3セットをタイブレークの末にものにすると、第4セットでもブレークに成功して3-3と一時は互角の勝負に。最後はナダルが冷静な試合運びで試合をものにした。
ナダルは次戦の相手が、第9シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に決定。ティエムは2017年大会のファイナリストで第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に7-5、6-2、7-6(7-2)で勝利を収め、全米オープンでは自身初の準々決勝進出を果たした。
今年の全仏オープンテニス(French Open 2018)決勝では、ナダルがティエムを破って同大会では通算11度目のタイトル獲得に成功。一方、前哨戦のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)ではティエムがナダルを破っており、今季に入って同選手に勝利したわずか3選手のうちの一人となっている。
ティエムはこれまで四大大会(グランドスラム)では2016年、2017年、2018年の計3度にわたりベスト8入りを果たしているが、いずれもローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)のクレーコートだった。
「ティエムは強敵だ。ビッグサーブの持ち主で、きょうはケビンに大きな勝利を挙げた」と話したナダルは、過去すべてクレーコートで対戦しているティエム戦の通算成績を7勝3敗と勝ち越している。
同一年のグランドスラムですべて8強入りを果たしたのは、ナダルにとって2011年シーズン以来の快挙となった。(c)AFP/Dave JAMES