【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は1日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第7シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は4-6、3-6、6-3、6-4、7-5でアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)との大激戦を制し、16強入りを決めた。

 2014年大会王者のチリッチは、世界ランキング45位のデミノーとの4時間に及んだ一戦を8回目のマッチポイントで制した。終了時刻は午前2時22分で、大会記録には4分及ばなかったが、史上2番目に遅い時間に終わった試合となった。

 最終セットでは一時5-2とリードしながら追いつかれたチリッチは「アレックスは素晴らしい闘争心を見せた。彼は魂でプレーしていた」と19歳の新鋭を称賛。第8ゲームで5本のマッチポイントをしのいだデミノーは、続く第9ゲームでもう一回ピンチをしのぐと、最終ゲームでも一度窮地を脱していた。

 また、4回戦では第10シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と激突するチリッチは「ものすごい試合だった。5-2とリードしたが、そこでも素晴らしいポイントがあった。今夜は僕の方に少しツキがあった」「もう午前2時30分だが、みんなが残って見てくれた。これ以上ない信じられない試合だった」と続けた。

 一方、今シーズンを世界ランク208位からスタートしたデミノーにも、番狂わせを演じるチャンスがいくつかあった。2セットアップとしただけでなく、最終セットでも先にブレークを奪って2-1としたが、最後はチリッチとの経験値の差で勝敗が決した。(c)AFP