【8月31日 東方新報】5Gについての積極的なシグナルが伝えられた。5Gは早ければ来年にも、商業用として開始する。このほど中国・重慶で開催された中国国際智能産業博覧会(Smart China Expo)の中の「5Gと未来のネットワークフォーラム」で言及されたのだ。

 フォーラムの席上、国際電気通信連合(ITU)のマリオ・マニエビッチ(Mario Maniewicz)無線通信局長は、「5Gのシステム定義は既に完了した。2019年には5Gの分布を改めて定義し、20年には5Gの基準を最終的に確定する」と述べた。

 同フォーラムに参加した中国信息通信研究院(China Academy of Information and Communications Technology)の副院長でIMT-2020(5G)推進チーム責任者の王志勤(Wang Zhiqin)氏は、中国の5G技術研究の第三段階規範を紹介した。今年第3四半期以降に展開する5Gネットワーク試験のための準備とのことだ。

 王副院長によると、9月には5Gスペクトラム資源の最終許可案を決め、年末には商業用としてのシステム設備の準備を整える。来年上期には商業用CPUの生産に入り、研究開発末端の調整と測定を行う予定となっている。

 クアルコム(Qualcomm)はもっと大胆に予測しており、5Gは来年には予備的商業段階あるいは商業段階に入るという。旗艦型CPU「驍龍855(Snapdragon)」を間もなく市場に投入する。7ナノテクノロジーを採用したシステムレベルで、主としてスマートフォン向けに開発され、プラットフォームとしては初めて5G機能に適合するものだ。

 華為技術(ファーウェイ、Huawei)の計画では、今年9月30日にNSAネットワークに基づく5Gフルネットワークソリューションを発表する予定で、19年には5Gに対応するCPUを世に送り出し、同年6月には5G対応のスマホを市場に投入するという。

 OPPOの瀋義人(Shen Yiren)助理副総裁は、先ごろ行われた新製品の発表会で、「5G対応の携帯電話を誰よりも早く量産するのはOPPOだ」と高々とぶち上げた。

 5Gの商業的使用に向けて、三大キャリアはいずれも5Gの試験を加速化させている。中国聯合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)は16都市で規模化試験を実施中で、19年には試験運用を始め、20年に正式運用の予定だ。同社は22年北京冬季五輪のパートナーとして、オリンピックの通信保障と中継に5Gを起用することとしている。(c)東方新報/AFPBB News