【8月31日 AFP】南米アルゼンチンの中央銀行は30日、通貨ペソの急落を食い止めるため、政策金利を45%から世界最高水準の60%に引き上げる緊急利上げを実施した。しかしペソは下げ止まらず、対ドルで史上最安値を更新した。

 年初に1ドル=約18ペソだった対ドル相場は、今年に入って53%も下落している。30日の外国為替市場は1ドル=39.87ペソにまで下落。終値は前日比13.5%安で、今年最大の下げ幅を記録した。

 アルゼンチン政府が経済破綻の危機に直面しているとの指摘を否定せざるを得ない状況に追い込まれたマルコス・ペニャ(Marcos Pena)官房長官は、「これは破綻ではなく、変容だ。変容に困難が付き物だ」と述べた。(c)AFP/Nina NEGRON