30回目の姉妹対決はセレーナに軍配、ストレート勝ちで全米OP16強
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【9月1日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は31日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第17シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-1、6-2で第16シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)を退け、4回戦に駒を進めた。
通算30回目の姉妹対決として大きな注目を集めたアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)での一戦で、四大大会(グランドスラム)通算23勝を誇るセレーナは、ヴィーナスとの対戦は感情的に複雑で戦略的に難しいものでありながらも、選手としての仕事に集中した。
昨年9月1日に長女アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産して以降では、最高のテニスができたというセレーナは、「復帰してから、これが最高の試合になったのは確実」と話した通り、1時間12分の試合で合計34本のウイナーに加えて10本のサービスエースを記録した。
コートでは両選手とも感情は控えめで、ガッツポーズをみせたり「カモン」と叫んだりすることはほとんどなかった。フォアハンドのウイナーで勝利を収めたセレーナは、姉とネットで抱き合った後にベンチに下がると、観客に向かって手を振った。
ヴィーナスとの対戦について、セレーナは「簡単ではない」とすると、「彼女は親友で、私にとってかけがえのない存在。彼女が敗れると私も負けたような気分になる」と話した。
セレーナに勝った2001年大会の決勝を含めて、ヴィーナスはグランドスラムで通算7勝を記録している。しかし、メジャー大会決勝における姉妹対決では、セレーナが8戦7勝と圧倒しており、通算成績も18勝12敗と姉を上回っている。
ウィリアムス姉妹がグランドスラムの3回戦で激突するのは、プロ入りしてから初対決となった1998年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)の後では、最も早いラウンドとなった。
「簡単なことではないけれど、これがトーナメントというものであり、私たちはただ対戦してテニスをプレーすることよりも、人生には大切なものがあると知っている」と話したセレーナは次戦、準々決勝進出を懸けてエストニアのカイア・カネピ(Kaia Kanepi)と対戦する。
1回戦で世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を撃破したカネピは、同日の3回戦でスウェーデンのレベッカ・ペテルソン(Rebecca Peterson)を6-3、7-6(7-3)で退けた。(c)AFP