トランプ氏、ウォーターゲート事件暴いた記者を非難 「退化したばか者」
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【8月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、1974年に当時のリチャード・ニクソン(Richard Nixon)元大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件(Watergate)」の報道で著名な記者カール・バーンスタイン(Carl Bernstein)氏について、「退化したばか者」のような考えをし、「次から次へと話をでっち上げる」と非難した。
バーンスタイン氏はボブ・ウッドワード(Bob Woodward)氏と共に米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)で取材班を率い、1972年に起きたウォーターゲート・ビルへの侵入事件を追及。同紙取材班の調査報道はホワイトハウス(White House)の不祥事を暴露するに至り、ニクソン元大統領は1974年、辞任に追い込まれた。
トランプ大統領はツイッター(Twitter)に、「いいかげんなカール・バーンスタイン、過去にすがり、退化したばか者のように物事を考え、次から次へと話をでっち上げる男が米国中の笑いものになっている」と投稿。
バーンスタイン氏は、トランプ氏の顧問弁護士だったマイケル・コーエン(Michael Cohen)氏が2016年6月にトランプタワー(Trump Tower)で行われたトランプ陣営とロシア人弁護士の会合について、トランプ氏も事前に知っていたと主張していると伝えた米CNNの報道に携わった記者の一人。
トランプ大統領はCNNについても「大うそに引っ掛かり、過ちを認めないことからするとCNNは内部崩壊している」と非難した。
CNNはこのツイートに返信する形で「お間違いのないように大統領閣下、CNNはうそをついているのではない。わが社はニュースを報道している。そして権力の座にある人々がうそをつけば報じる。CNNはわれわれの報道と記者を支持している。この記事の中にはばか者が大勢いるかもしれないが、カール・バーンスタインはその一人ではない」と反論した。(c)AFP