【8月30日 東方新報】中国最大のホテルチェーン華住酒店集団(Huazhu Hotels Group)傘下の複数のホテルの顧客データを、ハッカーがインターネットで販売しているとの情報が28日、インターネットに流れた。

 漏えいした情報は、華住傘下の漢庭(Hanting Hotel)、禧玥(Joya Hotel)、桔子水晶(Crystal Orange Hotel)などの13社のホテルチェーンの顧客情報で、華住公式サイトに登録されている宿泊者ID、ホテルの開室記録、氏名、携帯番号、身分証番号、登録口座パスワードなど。これら約5億件の情報が、まとめて売りに出されていたという。

 サイバーセキュリティ企業の「威脇獵人(Threat Hunter)」が情報提供者の3万件のデータをサンプリングしたところ、データが本物である可能性極めて高いという。

 あるハッカーが「深層Webの中国語論壇で、仮想通貨で「8ビットコイン」あるいは「520モネロ」(約37万元=約606万円相当)の価格で華住傘下の全ホテルの情報、合計140ギガバイトに相当する情報約5億件を販売する」という。「深層Webの中国語論壇」とは、インターネット上の闇市のようなものと思われ、匿名性が非常に高く、直接アクセスはできないという。