香港大准教授を殺人容疑で逮捕、スーツケースから妻の遺体
このニュースをシェア
【8月29日 AFP】妻を殺害し、その遺体をスーツケースに詰めて自分の研究室に隠していたとして、中国・香港大学(University of Hong Kong)の准教授が29日までに逮捕された。
警察は香港大学工学部機械工学科の准教授、張祺忠(Cheung Kie-chung)容疑者(53)の研究室で、大きな木箱の中にあったスーツケースから、首に電線を巻かれた下着姿の女性の遺体を発見した。
張容疑者は、口論の後に家を出て行った妻が帰らないと言って今月20日、警察に届け出ていた。しかし警察は、監視カメラの映像に妻が自宅から出て行く姿が写っておらず、一方で張容疑者が大きな木箱を運び出す姿が写っていたことから、容疑者に疑いをかけた。
28日の捜査で妻の遺体が発見された容疑者の研究室は、一家が住む大学の寮から車で5分の距離だった。捜査関係者によると、遺体が入っていたスーツケースからは血がにじみ出し、異臭がしていたという。
張容疑者は大学の運営理事会のメンバーで、大学寮の寮長も務めていた。
同大学の張翔(Zhang Xiang)学長は29日、驚き悲しんでいると述べ、大学として事件で影響を受ける学生や職員に支援を提供していくと語った。(c)AFP