【8月29日 CNS】中国国家統計局によると、2018年の早稲米の生産量は前年比4.3%減の2859万トンだった。国家統計局農村司の候鋭(Hou Rui)首席統計師は、「今年のわせ米の栽培面積と生産量が減ったのは、自主的な減反の結果で、供給側の改革の成果とも言える」と述べた。

 栽培面積は、同6.8%減の479万1000ヘクタール。1ヘクタール当たりの生産量は、同2.7%増の5967キロだった。

 候首席統計師は、「わせ米はこれまで生産効率が悪く、品質も低く、価格も中稲(なかて)に比べて低かった。一方、農作業は大変なので、農民のモチベーションも上がらなかった。一部の農家は、二期作をやめたり、水田を畑に変え、大豆などを栽培し始めている。このことが生産減少の一因となっている」と説明。さらに、広東省(Guangdong)や広西チワン族自治区(Guangxi)など、わせ米の栽培に適さない場所で、中稲や別の作物の栽培に転換する動きが起きたことも、早稲米の生産減につながった。

 わせ米の生産が減ったとしても、穀物生産全体に占める割合が低く、備蓄も豊富なことから、影響は少ないという。(c)CNS/JCM/AFPBB News