【8月28日 東方新報】中国・北京市城市管理総合行政執法局は、夏季休暇期間中の旅行秩序取り締まり活動を展開中だ。同局は旅行客に対し、正規のルートを通してツアーに参加するようにし、観光名所に出没する非合法の「ブラックガイド」に注意するよう呼びかけている。

 同局朝陽区支局(Chaoyang)とオリンピック公園(Beijing Olympic Park)取締大隊は3日午後、公園内で自称「無料ガイド」をやっていたブラックガイドの調査と処分を行った。

 監視カメラによる観察と取り締まり担当官を配置し、指揮センターの大画面ディスプレイに「ブラックガイド」と思われる疑わしい人物が率いる団体が園内に入ってきたことを発見すると、ただちに付近を巡回中の担当者に連絡し取り押さえた。

 この「ブラックガイド」はコーラの空き缶を載せたガイド旗を掲げ、胸の前にカメラを提げ、観光客らの写真を撮影しているところだった。尋問すると、ガイドであることを証明する書類を所持しておらず、自分を「説明員」だと称し、カメラの中には旅行客らのために撮った写真が入っていた。

 自称「説明員」の話によると、観光客らの写真を撮影し、1枚10〜20元(約160〜320円)などの価格で客に売りつけ、収入は旅行客を連れてきたツアーガイドと三対七の割合で分け、ブラックガイドが七を取るという。

 今年に入ってから、オリンピック公園で取り押さえた「ブラックガイド」や「ブラックカメラマン」はのべ88件、科された罰金は3万7200元(約61万円)に上ったという。(c)東方新報/AFPBB News