豪有権者、与党内の造反劇に激怒 世論調査で野党リード拡大
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【8月27日 AFP】与党内の造反劇により首相が交代したオーストラリアで、政府の支持率が壊滅的な様相を呈している。来年までに実施予定の総選挙に直接的な影響を及ぼしそうだ。
オーストラリアでは先週、与党・自由党内の保守強硬派からの辞任要求を受けてマルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)前首相が退陣。24日に党首選が行われ、勝利した前財務相のスコット・モリソン(Scott Morrison)氏が同日付で第30代首相に就任した。
しかし、27日発表の世論調査では野党・労働党の支持率が56%と、自由党率いる与党連合の44%を12ポイントリード。党内抗争に対する有権者の強い怒りを反映する結果となった。
週末に1783人を対象に行われた全国紙オーストラリアン(The Australian)掲載の世論調査によると、首相として望ましい政治家を選ぶ質問では労働党のビル・ショーテン(Bill Shorten)党首が1位に躍進。2週間前の調査ではターンブル前首相が12ポイント差でリードしていた。
また自由党の党首となるべき政治家は誰かとの質問では、モリソン新首相ではなく党首選の第1回投票で敗れ辞任したジュリー・ビショップ(Julie Bishop)前外相が適任との回答が最も多かった。ターンブル前首相への造反を企てたピーター・ダットン(Peter Dutton)前内相を支持したのはわずか6%だった。(c)AFP