セレーナの全仏ウエア禁止、本人は冷静に反応「何も心配ない」
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【8月26日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は25日、今年の全仏オープンテニス(French Open 2018)で着用したウエアが「度を超している」とフランステニス連盟(FFT)に評されたことについて言及し、自身と主催者の間に不和はないと強調した。
27日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)を前に、米ニューヨークで報道陣に応じたセレーナは「四大大会(グランドスラム)には、彼らのやりたいことをやる権利があると思う」とした上で、「もし彼らが健康上の理由があると分かれば、問題視する声はなくなると思う」と話した。
今大会でセレーナは、昨年9月の出産後では初となるグランドスラム通算24回目の優勝を果たし、マーガレット・コート(Margaret Court)氏の歴代最多記録に肩を並べることを目指すが、その前に今回のキャットスーツ問題が立ちはだかっている。
現在36歳のセレーナは、全仏オープンで体形にぴったりとしたキャットスーツを着用し、人々の注目を集めた。このウエアに関して同選手は、ハリウッド(Hollywood)の大ヒット映画『ブラックパンサー(Black Panther)』に影響を受けたものと明かし、「戦う王女」のような気分なれると話していた。
また、セレーナが「楽しくて機能的」と語ったウエアは、昨年の出産の際に自身の命を危機にさらした血栓が再びできるのを防ぐ役割もあったというが、FFTは、今回のスーツや同様の人目を引くウエアは来年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では歓迎されないと主張した。
仏メディアによると、FFTのベルナール・ジウディセリ(Bernard Giudicelli)会長は、米テニス専門誌「テニス・マガジン(Tennis Magazine)」に対して、「われわれは、これは度を超していると思うことがある」「例を挙げると、今年のセレーナのウエアはこれ以上容認できない。大会と場所に敬意を払うべきだ」と述べたと伝えられた。
これを受け、セレーナは今回の一件についてジウディセリ会長と話をしたと明かし、これまでの会長の対応は「素晴らしい」とコメント。会長について、「彼は非常に話しやすい」というセレーナは「私のチームはほとんどの人がフランス人だから、非常に良い関係が築けている。最終的に折り合いをつけ、すべてうまくいくと確信している。大問題にはならないし、何も心配ない」と続けた。 (c)AFP