ハリケーン接近のハワイ、大統領が非常事態宣言
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【8月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、猛烈なハリケーン「レーン(Lane)」が接近するハワイ州に非常事態を宣言し、災害救助基金の活用を指示した。
米気象当局によると、レーンは5段階中2番目に強い「カテゴリー4」へとやや勢力を弱めたものの、依然として最大風速約58メートルの勢力を保っている。
米海洋大気局(NOAA)は最新の気象通報で、ハワイ諸島が週末にかけてレーンによる「極端な降雨」に見舞われ、「人命を脅かす鉄砲水や土砂崩れが発生する」恐れがあると警告した。
トランプ氏は非常事態宣言に先立ち、レーン接近に備えるよう住民に呼び掛けていた。米海軍は、レーンの直撃でハワイに駐留する艦船や潜水艦が身動きできない状態を回避するため、船舶の一部を展開していると述べた。
レーンはハワイ島西海岸に位置するカイルアコナ(Kailua-Kona)の南西370キロ付近を通過しており、住民らは飲料水や食料、非常用物資を備蓄している。
気象予報士らは、低速で移動するレーンにより今後数日間にわたり高波が発生し、南側および西側の海岸線に「非常に大きく、被害をもたらす波」が押し寄せて「海岸線が大幅に浸食」される恐れがあると警告。同地域の潮位は通常より60~120センチ上昇し、高潮と「破壊的な大波」が発生する見通しとされている。(c)AFP