英、子犬や子猫の販売禁止へ 劣悪な飼育環境を問題視
このニュースをシェア
【8月23日 AFP】英政府は22日、イングランドのペットショップで子犬や子猫の販売を禁止する方針を打ち出した。英国では劣悪な環境でペット用の子犬や子猫を繁殖させる「パピーファーム(子犬工場)」が問題になっており、販売禁止によって悪徳業者を排除する狙いがある。
生後6か月未満の子犬や子猫を飼いたい場合、ブリーダーから直接購入するか、動物保護施設から引き取るかのどちらかになる。環境省は1か月の意見公募を始めており、それを踏まえて法案を議会に提出する方向だ。
政府は第三者による販売という仕組みがあるために、子犬や子猫は幼いうちに母親から引き離されたり、何回も長距離移動させられたり、何度も新しい環境やなじみのない環境に置かれたりし、幸福が損なわれているとみている。
英国で第三者を介して販売されている子犬は、年4万~8万匹と推定されている。
新たに生まれた子犬の登録などを行うケネルクラブ(Kennel Club)は「残酷なパピーファームの取り締まりに向けた重要な一歩」と新方針を評価した。(c)AFP