【8月23日 AFP】(写真追加)米ハワイ州では今週末にかけ、猛烈なハリケーン「レーン(Lane)」が接近する見通しで、州内の複数の郡で警報が出され、住民らが備えを進めている。

 中部太平洋ハリケーン・センター(CPHC)によると、レーンの勢力は21日夜から22日にかけてやや弱まり、5段階中2番目に強い「カテゴリー4」、最大風速は約69メートルとなった。

 米国立気象局(NWS)によれば、マウイ(Maui)郡とハワイ郡にはハリケーン警報が、カウアイ(Kauai)郡とオアフ(Oahu)郡にはハリケーン注意報が発令された。ハリケーンは23日から25日にかけ、ハワイの主要諸島の非常に近くを通過するか、上陸するとみられている。

 NWSは、ハリケーンの勢力は今後48時間で弱まる見通しだが、危険な水準を保ったままハワイ諸島に接近する見通しだとしている。

 ハリケーンのハワイ上陸は珍しく、最後に大型ハリケーンが上陸したのはほぼ30年前のことだった。ハリケーンに備え、当局は被害が予想される郡の学校や官公庁を閉鎖。住民らは備蓄用の水や食料を求め店へと急いだ。デービッド・イゲ(David Ige)州知事は21日、救援活動強化のためハワイ島に非常事態を宣言した。(c)AFP