【8月22日 AFP】米ハリウッドの大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告(66)から2006年に仏カンヌ(Cannes)で性的暴行を受けたとして、ドイツ人女優のエマ・ローマン(Emma Loman)さんが同被告を訴えていたことが明らかとなった。

 ローマンさんが米ロサンゼルスの裁判所に申し立てた訴えによると、ワインスタイン被告はアシスタントに1日30回も電話を掛けさせるなどしてローマンさんをカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)に招待。被告からホテルのスイートに呼び出され、映画の配役に関する話かもしれないと思って行ったところ性的暴行を受けたという。

 またワインスタイン被告はその後、告発したらキャリアを台無しにするとローマンさんにはっきりと口にしたという。

 ローマンさんは報復を恐れて沈黙を貫いていたが、2017年にワインスタイン被告による数々の不品行が明らかとなり、同被告の性的暴行を告発しても大丈夫だと思って法的な救済を求めたという。ローマンさんは被告を脅迫、人身売買法違反、暴行、不法監禁で訴えている。

 本件についてワインスタイン被告の代理人に取材を試みたが、コメントは得られなかった。(c)AFP