MeToo主導の伊女優、未成年との性交渉を否定
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【8月22日 AFP】セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」の中心人物となったイタリア人女優で、5年前に当時未成年だった男性と性的関係を持ったとの疑惑が浮上したアーシア・アルジェント(Asia Argento)さん(42)が21日、声明を発表し、この疑惑は虚偽であり、「長きにわたる迫害」の一部だと訴えた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は19日、アルジェントさんが2013年、カリフォルニア州ロサンゼルスのホテルで当時17歳だった米俳優でロックミュージシャンのジミー・ベネット(Jimmy Bennett)さん(22)と性的関係を持ち、口止め料として38万ドル(約4200万円)を支払ったと報道。カリフォルニア州法では、性的同意年齢は18歳と定められている。
アルジェントさんは代理人を通じて出した声明で、ニューヨーク・タイムズ紙の記事や国内外のメディアが伝えた内容を「強く否定し、異議を唱える」と表明。ベネットさんとは「数年間にわたって友人としてのみ」付き合いがあったと説明した。
2人は2004年の映画『サラ、いつわりの祈り(The Heart Is Deceitful Above All Things)』で共演。アルジェントさんは多くの問題を抱える母親役、ベネットさんはその息子役だった。
アルジェントさんは声明で、米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告からのレイプ被害を公表して注目を集めた後、「ベネットから突如として法外な金銭を要求された」ことで、2人の交友関係は終わりを迎えたとしている。
声明によると、ベネットさんは当時、「深刻な経済問題」を抱えており、アルジェントさんに金銭を要求する前には自身の家族に対し巨額の損害賠償を求めて訴訟を起こしていたという。
アルジェントさんによれば、交際相手だった人気シェフの故アンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)さんが、ベネットさんによって2人の悪評が広められることを懸念。2人は「支援を求めるベネットの要求に同情を持って応じる」ことを決め、ボーデインさんがベネットさんに対し、「2人の人生にこれ以上踏み込んでこないことを条件に経済支援を行った」とされる。(c)AFP/Jastinder KHERA