ノビチョク被害の英男性、目の異常訴え再入院 報道
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【8月21日 AFP】英国で神経剤「ノビチョク(Novichok)」にさらされ、一時重体となったものの先月退院した男性が、目に異常を訴えて再入院した。男性の兄が21日、英メディアに明らかにした。
被害にあったチャーリー・ローリー(Charlie Rowley)さんの兄マシュー(Matthew Rowley)さんは英紙ガーディアン(Guardian)に対し、チャーリーさんが「見えない、ぼやけて見える」と訴えていたと明かした。
チャーリーさんは、以前治療を受けたイングランド(England)南西部ソールズベリー(Salisbury)の病院で集中治療を受けているという。
さらにマシューさんは、新たな症状がノビチョクにさらされたことに関係しているのか言及する資格はないとしながらも、「かなり符合している」と付け加えた。
その一方、ソールズベリーの病院はAFPの取材に対し、個々の案件に対するコメントはしないとしたが、ノビチョクにさらされた影響で現在治療を受けている患者はいないと述べた。
チャーリーさんとそのパートナーのドーン・スタージェス(Dawn Sturgess)さんは6月30日、チャーリーさんがスタージェスさんに渡した香水瓶に入っていたノビチョクにさらされ、数時間後に病院に搬送された。
警察は当初2人が有害な薬物を摂取したとみていたが、検査の結果、ノビチョクであることが判明した。
スタージェスさんは7月8日に死亡、チャーリーさんは同月20日に退院していた。(c)AFP